最大 4 vCPU の仮想マシンで vSphere FT を構成することが可能です。
簡単に動作確認する方法として、Nested ESXi 6.0 上で vSphere FT を構築する方法をご紹介します。
ちなみに今回は、
Xeon 5600番台(Westmere)のサーバ(ESXi 5.5)上に Nested ESXi 6.0 を構築しました。
構築するにあたってのポイントは 2 つです。
・ Nested ESXi 6.0 の仮想マシンで Hardware virtualization を有効にする
・ Nested ESXi 6.0 の仮想マシンに VMXNET3 の NIC を追加する(FT logging 用)
手順の概要は以下の通りです。
操作は vSphere Web Client を利用します。
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1. 仮想マシンを ESXi 5.1 以降の互換性で作成する。(Nested ESXi 6.0用)
2. 作成した仮想マシンで Hardware virtualization を有効にする。
3. VMXNET3 の仮想 NIC を追加する。
4. Guest OS Virsion を VMware ESXi 5.x に変更する。
5. 作成した仮想マシンに ESXi 6.0 をインストールする。
6. Nested ESXi 上で FT Network を設定する。
7. Nested ESXi 上の仮想マシンで Fault Tolerance をオンにする。
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1. 仮想マシンを ESXi 5.1 以降の互換性で作成する。(Nested ESXi 6.0用)
この時、Guest OS は Other(64-bit)のままにしておきます。
これは VMXNET3 の NIC を追加する為です。VMware ESXi 5.x を指定してしまうと
VMXNET3 が追加できません。
全ての設定が終わるまで Other(64-bit) のまま変更しない |
2. 作成した仮想マシンで Hardware virtualization を有効にする。
3. VMXNET3 の仮想 NIC を追加する。
経験上、Nested ESXi 6.0 と VMXNET3 の相性が悪く、通信が途切れることが
多々ありますので、FT Logging 用だけにしておいたほうが良いです。
VMXNET3 の vNIC を追加する |
実は Nested ESXi ではサポートされていない |
Nested ESXi 上ではこのように表示されます |
4. Guest OS Virsion を VMware ESXi 5.x に変更する。
VMXNET3 の vNIC を追加している為、 アラートが表示されるが気にしない |
5. 作成した仮想マシンに ESXi 6.0 をインストールする。
(絵は省略)
6. Nested ESXi 上で FT Network を設定する。
7. Nested ESXi 上の仮想マシンで Fault Tolerance を オンにする。
6. Nested ESXi 上で FT Network を設定する。
FT 用の vmkernel を VMXNET3 の NICに接続する |
7. Nested ESXi 上の仮想マシンで Fault Tolerance を オンにする。
FT をオンにする |
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