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2015年4月3日金曜日

How to recover vCenter in vSanDatastore

VSAN(Virtual SAN)は、サーバの内蔵ディスク( SSD や HDD )を共有ストレージとして利用できる機能です。
共有ストレージと言えば、 vSphere HA や vSphere DRS など利用するうえで、なくてはならないものですよね。

VSAN で形成される共有ストレージのことを VSAN データストアと呼びます。
VSAN クラスタ配下に 1 つの VSAN データストアを形成し、各サーバの内蔵ディスクに仮想マシンのファイル群を自動で分散配置します。
その際、仮想マシンファイル群はミラーリング( RAID 1 相当)されます。仮想ディスクについては、さらにストライピング( RAID 0+1 相当)することも可能です。これら RAID 相当の管理により、コンポーネントとしての可用性を担保している訳です。
補足ですが、ESXi をインストールした内蔵ディスクは VSAN データストアとして利用できないので注意して下さい。

VSAN クラスタは vSphere HA や vSphere DRS を構成するのと同じくらい簡単にできます。
HA クラスタや DRS クラスタを有効にするのと同様に、チェックボックスにチェックを入れることで、VSAN クラスタを構成することができます。


VSAN クラスタを有効化する









勘の良い方は HA/DRS クラスタと同様に、VSAN クラスタを構成するには vCenter Server が必要なのでは?と思われたのではないでしょうか。
正解です。
VSAN クラスタを構成するには、vCenter Server が必須です。(厳密に言うと、簡単に構成するには。)

さて、うだうだ VSAN について書きましたが、ここからが本題です。
VSAN クラスタは簡単に構成できることは説明しましたが、同じように簡単に無効にすることもできます。注意する点としては、VSAN クラスタを無効化すると、VSAN データストアに配置している仮想マシンにアクセスすることができなくなります。( VSAN データストアが消える為)

もし、vCenter Server を仮想マシンとして構成し、VSAN データストア上に配置している環境でVSAN クラスタを無効化してしまうと、vCenter Server にアクセスできなくなり、VSAN クラスタを再構成することができなくなってしまいます。考えただけでも恐ろしいですね。


VSAN クラスタを無効化するときの警告
VSAN クラスタを無効化すると、
仮想マシンはアクセス不可になる










でも VSAN クラスタを復旧する手段があります。
今回はその手順をご紹介します。
※ VSAN 1.0 で実施したものです。まだ VSAN 6.0 では試せていません。


実施する手順は以下の通りです。

1. ESXi ホストにダイレクトコンソールや ssh でログインする

2. VSAN クラスタの UUID(Sub-Cluster UUID) を確認する

  cat /var/log/vsanvpd.log | grep “:Cluster uuid" | head -n 1

3. VSAN クラスタ情報を取得する

  esxcli vsan cluster get

4. VSAN クラスタから ESXi ホストを外す
  (ただし、手順3で VSAN クラスタ情報が取得できなければこの手順は行わない)

  esxcli vsan cluster leave

5. VSAN クラスタへ ESXi ホストを追加する

  esxcli vsan cluster join –u UUID

6. VSAN クラスタ情報が表示されることを確認する

  esxcli vsan cluster get

7. 手順1~6 までを VSAN クラスタ配下の全ての ESXi ホストで実行する

8. vCenter Server が登録されている ESXi ホストへ vSphere Client でログインし、
  vCenter Server の仮想マシンを起動する


9. vSphere Web Client で vCenter Server にログインし、VSAN クラスタを有効化する


コマンド部分はこんな感じで実行します。
---------------------------------------------------------------------------------

~ # ls /var/log/vsan*.log

/var/log/vsanvpd.log

~ #

~ # cat /var/log/vsanvpd.log | grep ":Cluster uuid" | head -n 1

2014-MM-DDT03:57:27Z vsanSoapServer: ExtractClusterUuid:199:Cluster uuid: 521e8255-4e80-a785-26f7-dd407352e7f2
~ #
~ # esxcli vsan cluster get
VSAN Clustering is not enabled on this host
~ #
~ # esxcli vsan cluster join -u 521e8255-4e80-a785-26f7-dd407352e7f2
~ #
~ # esxcli vsan cluster get
Cluster Information
   Enabled: true
   Current Local Time: 2014-MM-DDT07:15:34Z
   Local Node UUID: 53a7d492-9256-3534-f431-005056913994
   Local Node State: BACKUP
   Local Node Health State: HEALTHY
   Sub-Cluster Master UUID: 53a7d68b-8859-f918-0657-005056915059
   Sub-Cluster Backup UUID: 53a7d492-9256-3534-f431-005056913994
   Sub-Cluster UUID: 521e8255-4e80-a785-26f7-dd407352e7f2
   Sub-Cluster Membership Entry Revision: 2
   Sub-Cluster Member UUIDs: 53a7d68b-8859-f918-0657-005056915059, 53a7d492-9256-3534-f431-005056913994
   Sub-Cluster Membership UUID: 07abab53-c607-cf78-3cc6-005056915059
~ #
---------------------------------------------------------------------------------

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